かけ橋通信
 

お隣の国、中国。私たちと中国の友好関係を深めるには、お互いを理解する知識と交流が必要不可欠です。それは国と国との対話だけではなく、人と人の出会いであり、相手を思う心が礎になるものではないでしょうか。
中国で、【日本】を学ぶ人々に対して、私たちができることは何でしょう。そのひとつの方法として、日本書籍の寄贈があります。
今、中国では日本に関心を持ち日本語を修得しようとしている人々が、日本書籍の不足に困っています。「頁のかけ橋」では、将来を担う学生、またその学生を育成する教員の方々が、効率良く日本について学べるよう、日本書籍を寄贈する活動に取り組み、二つの国に渡るかけ橋の一端を担いたいと考えています。

特定非営利法人「頁のかけ橋」設立にあたり、ご挨拶申し上げます。私、兼平睦夫は、1997年から中国をはじめとして、アジア各地の少数民族を訪ね、文化交流を深めてきました。現地の方々から提供を受けた民族衣装・刺繍・染物などを自宅に展示し、現在「アジア少数民族文化センター」資料館として一般に開放しています。
 アジア各地の民族との交流の過程で、私は多くの中国の大学・教育関係者と知り合う機会を得ました。彼らとの情報交換の中で、中国では日本の書籍が不足している事を知り、2002年に市民団体と協力し、1500冊の個人蔵書を中国に寄贈しました。さらに、2004年には北京大学に3000冊の個人蔵書を寄贈しました。この書籍は現在、北京大学図書館に「兼平睦夫先生文庫」として学生らに解放され、貴重な日本語教材として活用されています。
 中国の大学、特に地方大学では日本語の書籍が望まれています。日本語学科があっても、教材となる書籍は不足しているのが現状です。北京大学の「兼平睦夫先生文庫」が中国国内の大学に知られるにつれ、書籍の提供を求める声が中国の大学から寄せられるようになりました。一方、日本国内での上記文庫の新聞報道などにより、日本の各地から問い合わせがあり、書籍の提供を申し出ていただける方も多数現れるようになりました。
 個人レベルでの蔵書提供には限界があり、特定非営利活動事業として展開することが望ましいと考えました。
 今後とも、中国各地の大学に書籍を提供する活動を継続していくことは、両国の理解を深め、中国との民間レベルでの文化交流として極めて意義のあることと思います。そのために私たちは、特定非営利法人「頁のかけ橋」を設立し、国内の多くの方に参加・協力いただくことで、社会教育の推進、および国際協力活動、その他広く公益に寄与していきたいと考えています。

特定非営利法人 頁のかけ橋 理事長 兼平 睦夫
FOR THE FRIENDSHIP OF JAPAN AND CHINA